謂れとかたち
スペインで出会った龍の仲間たち
サグラダ ファミリアのガーゴイルたちは龍の仲間


サグラダ・ファミリアを訪れて、わたし個人が受けた印象をいくつか記す
二つの様式の対比の強烈さ
生誕(降誕)の門はクラッシックな様式、受難の門はモダンな様式
外尾悦郎氏は前者、後者はスビラックスにまかされている
正面(西)の栄光の門はこれから、様式についてはまだわからないとのこと

 
生誕のファサード                                                          受難のファサード

奔放な造形のなかに隠された整然としたルール
教会の大きさは 幅80m 長さ110m 高さ170mでほぼサッカー場の大きさに相当する
教会は5身廊方式(両側にそれぞれ2つの回廊がある 一番外側の回廊は別の意味を持つ)
外観からは複雑に見えるが、しっかりとモジュールにのっとって計画されている


教会の平面図    上部が「生誕」  下部が「受難」 右が「栄光」
『贖罪の教会 サグラダ・ファミリア』より

「今井兼次の世界」展を教会の中で見た
ガウディの作品の価値や魅力を見出し、日本にガウディを紹介するための扉を開いた
今井兼次(1895-1987)は1921年から22年に雑誌でガウディを知り、26年にサグラダファミリアを訪れた
以来、ガウディを日本に紹介し、彼の作品にはガウディの影響が色濃く表れている
1965年に退官の記念講義「アントニオ・ガウディの映像を辿りて」を行う
この講義の場にいたことを思い出した


龍の仲間 ガーゴイル(gargoyle)
ガーゴイル(gargoyle)とは怪物をかたどった彫刻
ほとんどが背中に翼をもったグロテスクな姿
彫刻としてのガーゴイルは、西洋建築の屋根に設置され、雨樋から流れてくる水の排出口としての機能を持つ

サグラダ ファミリアの後陣のファサードには身近な動物を配している
ガウディは植物や動物を単なる装飾としてだけではなく神秘的なシンボルとして用いた



ガーゴイルの種類 贖罪の教会 サグラダ・ファミリア』より

 
後陣のファサード(北西面)                  後陣のファサード(北東面)

後陣のファサード
に取り付けられた両生類や爬虫類は、教会の中に入るのを許されず
マリアのシンボルが放つ純潔から逃げるように下向きになっている
サグラダ ファミリアでもガーゴイルたちは、水の排出口の役割を担っている


後陣のファサードにガーゴイル達を見る(北西面)


後陣のファサードにガーゴイル達を見る(北東面)

ガーゴイルの中でサラマンダーが龍に最も近い仲間と思われる
サラマンダーは地水火風の属性のうち「火」を司り、「四大精霊」のひとつにも数えられ「火トカゲ」の名前で呼ばれる
フランソワ一世の居城シャンボール城の火を噴くレリーフは有名である
ファサードの中のどれかサラマンダーか特定できなかったので、トカゲと思われるものを紹介する


ガーゴイルの例(小トカゲ) (北東面)

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071005
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